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    オーストラリアサッカー式練習メニューの作り方


    ディフェンダー(DF) 自主練 シュート オフザボール 1対1 組織守備 コーディネーション 攻守の切り替え アジリティ(足の速さ) ドリブル 対人 パス&コントロール 戦術 雨の日 フォワード(FW) ファンメニュー 体の使い方 基礎練 親子で練習 トラップ ゴールキーパー(GK) 2対2以上 個人守備 フィジカル ヘディング ウォーミングアップ ミッドフィルダー(MF)

    前回のコラムでは、オーストラリアサッカー協会コーチングコースで学んだ指導方法についてのお話をさせていただきました。
    その中で、練習は「プラン(Plan)」、「準備(Prepare)」、「指導(Conduct)」「評価(Evaluate)」の4つに分類され、指導方法というのは「指導(Conduct)」にあたる部分であるということを説明いたしました。

    今回は、その4つの要素中の「プラン」について説明させていただきます。
    「プラン」と言うのは、わかりやすく言えば「サッカーの練習メニューの作り方」です。


    サッカー練習メニューの作り方~明確化~

    サッカーでの練習メニューの作り方においては2つの段階があります。
    最初の段階は「明確化(Define)」です。
    この段階では、まず最初に行うべきことは最近の試合の分析です。
    そして、その分析を基に現在のチームの問題点を特定します。
    問題は一つではなく、複数あることが多いとは思いますが、深く考えてみると実は一つの問題から派生していることが多いです。そのため、根底にある問題を特定することが重要になります。異なる複数の問題がある場合は、優先順位を付け、最優先となる課題を特定しましょう。

    問題点を特定する際は、以下の5Wについて考えることがポイントです。
    What 何が問題なのか
    Who その問題のキープレーヤーは誰か
    Where ピッチのどのエリアで問題が発生しているか
    When いつ問題が発生しているか (攻撃時・守備時・攻から守への切り替え・守から攻への切り替え)
    Why なぜその問題が発生しているのか



    問題が特定できたら、今度はその問題を解決するための練習テーマを決めます。
    その際に大事なことは、チームの全体テーマと、全体テーマを達成するための各ポジション毎の個人テーマを設定することです。


    例えば、
    最近の試合を分析していると、カウンターからの失点が多いことがわかりました。
    そこで、私は「守備的MFが(Who)、自陣ピッチ中央で(Where)、攻撃時に(When)、ボールを失うことが多く(What)、それは自陣でのボールキープの仕方がよくないから(Why)」だと考えました。


    そのため、練習テーマを「効果的なビルドアップ技術の向上」に設定しました。
    そして、練習テーマを達成するために
    「CBは、守備的MFがボールを受けた時にパスコースを作る」
    「SBは、CBがボールを持っている時にワイドなポジションを取り、6番と8番へのパスコースを作る」
    「守備的MFは、相手を背負っているときはボールをすぐに離し、フリーでボールを受けるためにサポートの動きのタイミングを調整する」
    という個人テーマを設定しました。

    というような形です。

    サッカー練習メニューの作り方~デザイン~

    ここまでが、「明確化」のプロセスになります。
    そして、次の段階が「デザイン」になります。この段階では練習テーマを基に練習メニューを決めていきます。

    まず、オーストラリアサッカー協会では練習を以下の4つのパートに分けています。
    パス練習(Passing Practice) ウォーミングアップとしての役割を兼ねる。
    ポジショニング練習(Positioning Game) ポジションを意識した4対2や5対3などの練習
    ゲーム形式練習(Game training)  なるべく実際の試合のシチュエーションに近い状況を再現した形でのゲーム。コーチングをする時間
    練習ゲーム(Training Game) ゲーム形式練習とほぼ同じ状況でのゲームを通し、練習の成果を確認する。コーチングはしない


    この4つのパートの中で最も重要になるのが、「試合形式練習」になります。なぜなら、実際に問題が起きた状況に近いシチュエーションで指導を行うためです。
    そのため、練習メニューを作るときは「試合形式練習」のメニューから決めていきます。
    ただし、あくま試合形式になるのでメニューとしては、2つのチームに分けての7対7などのミニゲームになります。ただし、通常のサッカーの試合と同様のポジションでプレーする必要があり、さらにミニゴールや通常のサッカーゴールなどを使用して、できる限り11対11のシチュエーションに近づけることが重要です。
    例えば、ハーフコートでの7対7であれば、FW3人+MF4人チーム 対 MF3人+DF4人チーム。そしてDFチームは、ウィングの選手に見立てて置かれた2つのミニゴールに向かって攻め、FWチームは通常のゴールに攻めることでより11対11のサッカーのシチュエーションに近い状況を作り出します。


    セッティングをうまく行えば、「明確化」の段階で特定した問題と同じシチュエーションが再現されるはずです。あとは、その中で事前に決めた「個人テーマ」を伝えながら、「全体テーマ」の改善を図ります。
    「練習ゲーム」では、指導を行わずに選手の理解度をチェックすることが目的ですので、「ゲーム形式練習」と同じメニューで問題ありません。

    そして、次に考えるべきは「ポジショニング練習」です。
    これは、「ゲーム形式練習」で想定されるシチュエーションを意図的に作り出し、問題部分を繰り返し練習することが重要です。

    最後に、「パス練習」です。パス練習では、ただパスの練習をするのではなく、練習テーマの改善に関係する技術的ポイントに的を絞った練習メニューを設定することが必要です。

    サッカーコーチの創造性が求められる「パス練習」と「ポジショニング練習」

    「ゲーム形式練習」と「練習ゲーム」では、なるべく11対11の状況を再現することが目的のため、練習メニューというよりは、ミニゲームの設定がポイントになります。
    しかし、「パス練習」と「ポジショニング練習」では、様々なパターンのメニューが考えられます。そのため、サッカーコーチの創造性が求められる部分であり、シェアトレで他のコーチの練習メニューを参考にすることも有効になります。

    ただし、シェアトレなどで他のコーチの練習を参考にする際には、どういった練習テーマで行っているのか、どうアレンジすれば自分の練習テーマに沿って最適化できるのかを考えることが重要となるでしょう。
    以上が、オーストラリアサッカー式の練習メニューの作り方になります。
    私も以前は、一日の練習で行う複数のメニューをバラバラに考えてしまっていたのですが、それぞれの練習メニューの繋がりというのはとても重要だと今は考えています。
    日本の場合は、練習スペースが限られしまっていたり、選手が多すぎたりとオーストラリアサッカー式がそのまま通用しないことも多いかとは思いますが、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

    執筆者

    大野元春

    1987年生まれ、千葉県八街市出身。イングランドでコーチングライセンスを取得した後、現在はオーストラリアのナショナルプレミアリーグのMonaro Panthers FCでU18の監督を務める。オーストラリアサッカー協会Bライセンス取得中。http://blog.mottofoot.com
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