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任されたものの…幼児向けサッカーの練習を考えてみよう!
今回は、幼児に適した練習メニューの考案、また、練習で注意しておきたいポイントについて考えてみましょう。
幼児に向けたサッカーの練習で一番大切な事は「とにかくサッカーが楽しい!」と思ってもらうことです。
幼児の年代であれば、そもそも「今日はサッカーの練習頑張るぞ!」という強い気持ちで練習場に来ることはごく稀です。
どちらかと言えば、「遊びに」来ていると思ってもらえば良いかと思います。
教え方がどうというよりは、一緒に楽しんで上げてください。
従って、ガッツリ練習!と言うよりは、ボールやサッカーの特性を用いた遊びをメインにメニューを考えていきたいものです。
とは言え、せっかく練習場にわざわざ来てくれているのですから、遊びメインであれ、何か少しでも獲得して欲しいですよね。
もちろん、幼児の年代は出来ることは限られますが、キックができたり、思い通りにボールを運ぶ事が出来た時の喜びを味わう方が、よりサッカーに夢中になるのでは無いでしょうか。
練習メニューに取り組んでいく中で、上手く行っていない子供がいるようであれば、ほんの少しアドバイスしてみても良いでしょう。
これと言った教え方はありませんが、幼児にもわかる言葉を使って上げましょう。
幼児の年代であれば、まず「キック」と「ドリブル」の違いを知る事からスタートさせましょう。
例えば最後にミニゲームをするとして、キックとドリブルを使い分けられるだけでも、サッカーらしくなると思います。
足のどこに当てたら良いか、足のどこでボールを運べば良いかを、実際にメニューの中で指導者の方が見せて上げてください。
幼児のサッカーは始めた時期や、身体の大きさや足の速さなどの差が顕著に現れます。
なので、1対1の競争や対人メニューを行う際は、子どもの並ぶ順番や、対戦相手にも気を配ってあげましょう。
もちろん毎度合わせる必要はありませんが、あまりにも成功体験が少ない子がいると、その子はサッカーに対してネガティヴなイメージを持ってしまいます。
とても難しい部分ですが、指導者が子どもたちの成功体験をコントロールしてあげてください。
成功ばかりの必要もありませんが、適度に成功体験を積む事で、遊びからでも、子どもにサッカーに対するやる気や意欲も芽生えます。
次からは簡単な練習メニューを紹介していきます。
-投げてキャッチ
ボールを投げてキャッチする遊びです。
投げてからキャッチするまでに手を叩くと行った応用も可能です。
友達と競わせたりなんかも良いですよ。
-身体の周りをコロコロ
ボールをお腹や首、足の周りに転がします。
ボールの大きさ硬さなどに慣れてもらい、身体を柔軟にしていきましょう。
-様々な部位でストップ
投げたor転がしたボールを足裏やお腹おでこでストップさせます。
投げたor転がしたタイミングでコーチが止める部位を言ってあげることでゲーム性が出てきます。
幼児はとにかくたくさん走り回らせて上げてください。
1番シンプルなのは鬼ごっこです。
氷鬼や安全地帯のある鬼ごっこは盛り上がります。
サッカーの要素を入れるとするならば、逃げる人は足でドリブルし、鬼は投げてドリブルしているボールに当てます。
当たったかどうかで揉めないように、鬼は時間制にし、何回当てたか/当てられたかを競わせると良いでしょう。
慣れてきたら対戦形式のメニューも取り入れてみましょう。
単純な1対1も良いと思いますが、初めは1つのボールを奪い合うというより、3人でボールを2つにして、どちらのゴールに決めても可能な形式にすると良いでしょう。
指導者の方がボールの配給を工夫する事で、なかなかボールに触れない事を減らす事が出来ます。
常に1対1形式だと、能力が低い子どもは、やる気がなくなってしまいます。
子どもたちが活動に慣れてきたら、順番待ちをして、遊びの要素を減らして、マーカーでジグザグドリブルといった基礎練習を取り入れても良いかもしれません。
ただ、幼児の年代は集中が続かないので、順番待ちが多いと、他のことに気が言ってしまいがちです。
様々なことに興味を持つことは悪いとは思いませんが、せっかくサッカーをしにきてくれたのですから、サッカーに熱中させてあげましょう。
熱中がやる気につながります。
では、実際に練習する時の注意点を考えてみます。
まず、できるだけ練習のオーガナイズ(マーカーの配置等)は、初めに全ておくとスムーズに練習が進行できます。
アシスタントの方がいれば問題ありませんが、1人だと準備に手間がかかり、子どもを見る時間が減ってしまいます。
また、安全確保も大切な要素です。
幼児の年代は、視野が狭く、危険を察知するのに慣れていません。
蹴ったボールが危なくないか、ピッチの中に不要なボールが転がっていて、踏んづけてしまわないか、注意して上げましょう。
怪我をして覚えていくこともありますが、その頻度が多すぎると、預けている保護者の方も心配になってしまいますよね。
1遊びを通じて楽しんでもらおう
2子どもたちのレベル差を考慮してあげよう
3まずはボールに慣れ親しんでもらおう
4いっぱい動いて満足して帰らせてあげよう
5対戦形式も少しづつ
6基礎練もほんの少しだけ
7練習の際の注意点
幼児の練習は、気にしなければいけない点が多く、大変ですが、笑顔で帰っていく子どもたちの姿を見ると、元気が出ますよ!
サッカーキッズをたくさん増やしていきましょうね。
執筆者
シェアトレ運営部
シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です
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