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技術理論
サッカーでフォワードが身に付けるべき技術とそのための練習方法
サッカーは足元の技術がものをいうスポーツです。
しかし、それぞれのポジションによって少しずつ求められる特性は違ってきます。
自分ができることを活かしてポジションを決められる場合もありますが、自分がやりたいポジションがあれば、そのポジションで必要とされる技術を高めていく必要があるのです。
サッカーのフォワードは、その中でも点を取るための様々な技術が求められます。
また、エゴイスティックな面が必要な部分もありますが、冷静に周りを見れる力も重要なポイントです。
子供の頃は自分が点を取って勝ちたいと思っている選手が多いので、周りを見ずにチームとしてのプレーがなかなかできません。
また、それだけの能力を備えている子供もいないものです。
中には技術が高く、自分で点を取り、周りを使える子供もいますので、そういった子供たちを育てることが日本サッカーで叫ばれる得点力不足を解消する手段にも繋がっていくのではないかと考えます。
そこで、サッカーのフォワードに必要な技術や練習メニューを考えていきます。
フォワードに求められる技術は、まずはシュートの正確さです。
それは、キックの正確さでもあります。
さらに、体を使ってポストプレーができる強さや上手さ、そして、ヘディングの強さ、周りを使えるだけの判断力、時には強引な突破ができるドリブル力、数々の力がサッカーにおけるフォワードには求められるのです。
現代サッカーにおいては、守備においてもフォワードから追いかけることが求められますから、当然ながら体力も必要になってきます。
これら多くの要素が必要になってくるのがフォワードという仕事ですから、技術の向上を目指して 日々トレーニングを積んでいくことが必要です。
フォワードに必要なシュート練習ですが、シュート練習と言うと、ボールを転がしてもらい、それをゴールに向かってシュートしたり、ドリブルをして自分のタイミングでシュートを打つような練習がたくさんあります。
これらの練習方法も、少しやり方を変えれば、より実践向きのシュート練習になりますし、試合で使えることができるようになります。
例えば、ボールを出してもらいシュートを打つのであれば、ボールの出し手と顔を向かい合わせ、ゴールには背を向けて、ペナルティエリアの外ぐらいに立ちます。
そして、ボールを左右どちらかに投げてもらい、そのボールに対して反転し、ダイレクトでシュート打ちます。
こうすることによって、マークを外し、スペースで受けたボールに対し瞬間的な判断でシュートを打つ練習になってくるのです。
フォワードに求められるトラップ技術というものは、足元に収めるものと、少し距離を置いた場所に収めるトラップのやり方があります。
足元にきちんと収まるようにするには、相手を背負いながらボールを投げてもらい、そのボールをトラップする練習方法、もしくは、小さな1m範囲の円を描き、外からボールを蹴ってもらい、それを1トラップで確実にその辺の中に落とし、次のプレーに繋げる練習方法などが挙げられます。
どちらも足元にきちんとボールを納め、次の動作に素早く動くことができるようになることが目的です。
もう一つは、相手に触られない位置にボールを置くトラップ練習です。
これは、ポストプレーの時に役立ちます。
ディフェンスを背負いながら、もしくは、コーンや壁などを背に向けたままボールを出してもらい、そこに体をしっかりと当てながらトラップをします。
その時に片足を伸ばして触れるような位置、相手からは届かない位置にボールを置くことが大切です。
重心を落とし、安定した姿勢を意識しながら練習することを心がけましょう。
サッカーにおけるフォワードは、相手選手と1対1になることもよくあります。
1対1の局面で勝つことができれば、それは得点を取るための大きなチャンスとなってくるのです。
そんな1対1を制するには、ドリブルの技術や相手を瞬間的に交わすようなテクニックも必要になってくるのです。
そのための技術を磨く練習としては、徹底的に1対1を行うことです。
仲間内でも色々な選手と1対1をすることで、ディフェンスの癖を見たり、相手の動きをどうするのかを考えながら、1対1をすることが大切になってきます。
最初のうちは相手を抜くことだけに集中しがちですが、練習の中で相手の足や体を見ながらドリブルをしたり、フェイントをかけることを意識的に行うことで、試合でも相手を見ながらのドリブルができるようになっていきます。
サッカーにおいて、フォワードに求められる1対1のもうひとつのプレーの仕方が、ポストプレーになるのです。
フォワードは点を取るポジションですが、味方のために時間を作り、周りの選手を押し上げてより分厚い攻撃を仕掛ける起点になる必要も出てきます。
そのためには、相手ディフェンダーを背負った状態でプレッシャーを受けながら、ボールキープできるようにならなければいけないのです。
そのための練習としては、ディフェンダーを背負った状態で後ろからのパスを受けます。
そして、相手にボールを取られないように、半身の体勢で体を入れて、しっかり腕を上に上げることで、相手の体をブロックするのです。
この状態を左右どちらでも無難に行うことができれば、より攻撃の厚みを増すことができるようになります。
このキープの1対1は、相手ディフェンダーにどのように体を預けるのかがポイントになってくるので、練習を繰り返しコツをつかむことが大切になってきます。
さらにフォワードに求められるスキルとしては、味方と連携できる動き出しが重要になってきます。
フォワードは点を取るポジションですが、自分の好きなタイミングで動き出すだけではボールを引き出すことはできません。
味方との連携が必ず必要になるのがサッカーですから、味方と動きを確認していく必要があるのです。
そのための練習方法としては、3対2の状態でフォワードに1人ディフェンスをつけ、ゴールよりさらに遠い位置で2対1を行います。
その状態からフォワードにボールを出す練習を行います。
これにより、フォワードは 自分の動き出しと味方がパスを出せるタイミングを計っていくことができるようになってくるのです。
フォワードには、多くの技術が求められます。
その中でもシュートのセンスや技術は一番大事なものになってくるのです。
シュートの練習方法は沢山ありますが、より実践的なものを行い考えながら練習することが得点を取ることのできるフォワードになるために大事なことになってきます。
トラップを練習する時には、より狭い範囲で確実にボールを止める技術を身に付けることです。
さらに、1対1の技術を磨くことも重要で、1対1には自分で仕掛ける勝負の1対1と時間を作るための1対1の練習を繰り返し行うこともフォワードには重要なことです。
また、フォワードは味方との連携が重要なポジションですから、練習の中でもボールを引き出す動き、自分がボールを貰いたいタイミングを理解してもらうことが必要になってきます。
執筆者
長谷 良太
子供にサッカーフットサルを教えたり、初心者に指導をしてきました。
自分自身はフットサルを中心に現在も仲間とボールを蹴る日々です。
フットサル3級審判あり。
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