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    ジュニアサッカーのゴールキーパー基礎練習をご紹介


    ジュニア年代におけるサッカー練習への取り組みとしては、まずはアジリティ、そして運ぶ・止める・蹴るの基本に則して足元の基礎練習から行われるチームが多いと思われます。

    人気のポジションも花形といわれるフォワード、やミッドフィルダーが多かったですよね。

    しかしここ最近では徐々にゴールキーパーの人気が出てきているそうです。

    そこで今回は意外と知らないジュニアサッカーゴールキーパーの基礎練習をご紹介していきたいと思います!!

    サッカーゴールキーパーの役割と適正は

    まずは、サッカーのゴールキーパーとはなんぞや、というところからご紹介します。

    ゴールキーパーには正確なキャッチングとポジショニングが要求され、ゴールを守る役割ですが、、実は一番重要な役割としてコーチングがあります。
    ゴールキーパーはチームの一番後ろにポジションを置くので、チーム全体が見渡せる唯一の選手ですよね。

    味方の位置、相手の位置、ボールの位置、ゴールの位置と自分のポジショニングによって右サイドの空いているスペースや左サイドの空いているスペースを見つけ、「右サイドが空いてる!!」「左サイド下がれ!!」のように味方チームに教えて(指示して)あげることが求められます。

    そして味方ディフェンスの最終ラインからペナルティエリアまでの空いたスペースをカバーするポジショニング、ボールを保持している状況であればビルドアップに参加するなど、11人目のフィールドプレーヤーという役割も担います。

    これらからわかるように、ゴールキーパーの適正がある選手は、冷静沈着、責任感が強く、飛び出す勇気、積極性がある選手といわれています。

    ジュニア年代のサッカーゴールキーパーは花形じゃない?

    このようにゴールキーパーは守りの花形ともいえるポジションのようにも見えますが、日本のジュニア年代ではあまり人気があるポジションとは言えないようです。

    その理由が、フィールドプレーヤーと違い、ゴールキーパーのミスは即失点につながること、自分のせいで負けたら嫌、あまり褒められない、などがあげられます。

    しかしこれらの理由は全て指導方法や周囲の対応によって改善されるのではないでしょうか?
    日本のジュニア年代は育成というよりも、目先の勝敗に拘る結果、試合に負けると他人に責任を押し付ける傾向が少なからずあるのではないでしょうか?

    サッカーに携わるすべとの人をリスペクトする事ができれば、このように「自分のせいで負けたらどうしよう」と消極的になってしまう選手は必ず減るでしょう。

    それではゴールキーパーの練習をご紹介していきましょう。

    サッカーゴールキーパーの基本姿勢とは?

    まずはゴールキーパーの基本姿勢からご説明しましょう。

    オフザボールのときのゴールキーパーの姿勢でよく見かけるのは、両手の平を見せる状態でかなり前に出している選手です。

    両手の平を見せている状態だと、ゴロの補球態勢にスムーズに移ることができないので、指の先が少し上向く程度がよいでしょう。そうすれば、ハイボールにもゴロにもスムーズに捕球態勢に移ることができますよね。

    そして腕の位置ですが、腕の重さは想像よりも意外に重たいので、常に前に出していると疲れます。そうすると後半の大事な場面で捕球態勢が遅れて致命的な結果を招きかねないので、手の位置はひじを軽く曲げてお腹の前くらいで、腕は少し前に出せばOKです。そうすることでハイボールにもゴロにもスムーズに手が出てきます。

    サッカーゴールキーパー基本練習は?

    サッカー競技経験のある指導者でも悩むゴールキーパー練習、サッカー競技経験のない親御さんなら、尚更に困った経験をされた方は多いと思います。
    そこで、ここでは基本的な練習方法をご紹介していきます。

    まずジュニア年代のゴールキーパーは次の二つを頭の中で常に意識できるようになれば、それだけでかなり失点を防ぐことは可能です。
    つまりゴールキーパーの基本です。

    「構え」「ポジショニング」

    構えについては先ほどご説明したので、ここからは捕球態勢、ポジショニングについての練習方法をご紹介していきます。


    ・ゴロの捕球

    ゴロの捕球で一番大切なのは後ろに逸らさないことですよね。
    当たり前のことですが、ジュニア年代ではなかなか難しいんです。
    まずボールがきたら、ボールに近い方の足を大きく踏み出して、ボールから遠いほうの足を寄せて壁を作ります。捕球態勢が整ったら焦らずに手を前に出してボールを迎えいれるように捕球します。片方の足で壁を作っているのでボールが後ろへ逸れることはなくなります。

    自分から見て右からボールが来たら右足を大きく踏み出して、左足を寄せて壁を作るということです。この基本を常に頭の中で意識します。
    ・浮き球の捕球

    浮き球、特にライナーの強いシュートを捕球しに行く場合で、シュートに反応して触っているにも関わらずに失点してしまう一番大きな原因は、ボールの勢いに手首が押されてしまうことです。

    この失点は、ボールの勢いを手だけではなく、体全体で吸収すれば防ぐことができます。

    まず肘を軽く曲げてボールの勢いを吸収し、体が後ろに反ることを防ぐため、気持ち前かがみになるくらいが良いでしょう。そうすることでキャッチングが安定してきます。

    練習方法としては、シュート練習の際にゴールキーパーの背中の後ろに誰かを立たせ、10cmほどの場所に手を置いて背中が後ろの手に触れないようにシュートをキャッチするものがあります。
    ・ポジショニング

    ポジショニングの基本は、ボールとゴールのニアポストとファーポストを結んだ中心です。
    ニアポストとはボールがサイドにある場合のボールから近いゴールポスト、ファーポストはボールから遠いゴールポストを言います。つまり、ボールを起点に両ゴールポストを結んだ三角形の中心ということです。

    試合中、何度も後ろを振り返ってゴールポストを確認するのは危険なので、ペナルティーエリアで確認すると良いと思います。

    練習方法としては、ボールホルダーが正面から、又は右にずれたり、左にずれたり色々な角度にずれてシュートを狙う練習があります。
    その都度、ゴールキーパーは自分のポジションを確認します。

    おわりに


    ジュニア年代からゴールキーパーなんかさせないで良いという指導者の方がいらっしゃるのも事実です。

    確かに現在のゴールキーパーもビルドアップに参加することが当たり前の時代ですから、足元の技術が求められるのでよくわかります。

    しかし、ゴールキーパーの良さを教えてあげるのも指導者の使命です。

    ここは楽しくゴールキーパーの構え、ポジショニングを教えて、ゴールキーパーの気持ちもわかってもらうことも必要ではないでしょうか。

    これからの日本代表を背負うような素晴らしいゴールキーパーの育成に少しでも役立てたらまた嬉しい話ですよね。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


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