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    サッカーでキーパー練習のための指導者に心構えを!〜育成で偶然を必然に〜


    日本のサッカーは育成からの専門化が進んできました。
    また単発のスクールにおいても、ポジションに特化したようなスクールも増えています。
    近年は日本代表においても「ゴールキーパー」の存在が注目され、少しずつですがキーパーの人気が高まっているように感じます。
    しかし、「キーパーコーチ」となるとそういうわけにはいかず、まだまだ少ないのが現状です。
    練習で余ったアシスタントのスタッフがキーパーの練習対応をすることが一般的ではないでしょうか。
    それでもキーパーのレベルアップはチーム強化にも不可欠ですし、その子の将来にも関わる事です。

    専門職という風潮が強く、どうしても敬遠されがちな気がしますが、キーパーコーチも「指導者」の一つです。
    また、皆さんが指導を始めるときは皆未経験ですよね。
    本職でなくとも知識、心構えを知り一人前のキーパーは育てる事は出来ると思います。今回はキーパーコーチとしての心構えを伝えていきたいと思います。メニューはシェアトレにたくさんあるので参考にしてくださいね。

    11人の中の1人であるという事

    まずキーパーをどのように位置付けるかを知ってもらいたいと思います。
    それは、
    「ゴールキーパーは11人(8人)のうちの1人」だという事
    です。
    確かにサッカーでキーパーは、唯一ピッチでプレー中に手を使うのを許されるポジションです。
    ただ、使える範囲も限られていますし「ゴールを守る」「ゴールを奪う」というサッカーの原則はキーパーにも共通です。

    練習でキーパーを孤立させすぎない

    サッカーで、キーパーの練習となるとウォーミングアップの段階からフィールドプレイヤーと隔離され、黙々と練習している風景を目にします。
    結局最後のゲームだけ合流して終わる事もあります。
    もちろん、専門的なポジションですから、専門的なトレーニングは必要です。
    また、いきなりシュートを止めるとアップ不足による怪我にも繋がるので、ある程度はキーパーのみの練習も必要です。
    しかし、キーパーもプレイヤーの一人です。
    また、キーパーと共に練習することが少ないという事は、サッカーの本質「ゴールを奪う」「ゴールを守る」が疎かになっている練習とも言えます。
    また、キーパーもゲームの中でのプレーをたくさんさせるべきです。

    リーダーシップを取るような働きかけを

    サッカーでキーパーは後ろからのコーチングも重要な仕事の一つです。
    ただ、自分のプレーに自信がなく周りの信頼が感じられないと、なかなか声を張ったコーチングはできないものです。
    そこで、指導者がキーパーのことを信頼できるような雰囲気を作ってください。
    キーパーはミスが失点に直結するポジションですから、時にはキーパーを守ってあげる事も大切ですし、キーパーがピンチを救ったプレーは声を大にして褒めて頂きたいです。
    またゲーム形式の終了は、ゴールが決まったのを合図にする事が多いですが、キーパーのセーブで終了してあげるだけでも印象は変わりますよね。

    実践の中の基礎

    育成年代はポジションがどこであれ、「基礎」は大切です。
    キーパーの基礎は「キャッチする事」です。
    もちろん状況によりボールを弾いたり、また足を使う事もありますが、先ずはキャッチを練習しましょう。
    「キーパーは手を使える」という視点から出発し練習をしてあげてください。

    動きながらのテクニック

    基礎は大切という事は先ほども言いました。
    基礎はキーパーのアップの際に練習すると良いです。
    アップをしっかりしておけば、フィールドプレイヤーの練習にもスムーズに合流できます。
    ここで気をつけて頂きたいのは、出来るだけ「動きながら」行って頂きたいという事です。
    スタートのポジション、身体の向きや、球の質など様々な刺激を加え、あらゆる状況を想定してあげてください。
    育成年代のキーパーは特定の状況を徹底的に鍛えるよりも、満遍なく経験を積ませましょう。

    知識を植え付けるよりも経験を

    キーパーの指導を始めると、様々な情報にアクセスし、知識をつけると思います。
    ただ、キーパー経験者ならまだしも、「経験」の裏付けのない知識は危険です。
    ネットに転がっている情報は全てが正しいとは言えないです。
    ネットで得た知識を正しいと信じ込み、「この時はこうした方が良い」と選手を押さえつけてしまうと、間違った方向に選手を向かわせる危険もあります。
    なので、特に育成年代のサッカーのキーパーの練習では、「プレー」をたくさん経験させて、そして問いかけてあげて下さい。
    キーパーは「出るか出ないか」「キャッチか弾くか」など、フィールドよりも判断がデリケートで、とても難しいものです。
    外からの知識を頼りにしていると、その時の判断の遅れや誤りに繋がります。
    とにかく経験を積み「なぜプレーが上手くいったか/上手くいかなかったか」を考える習慣を身につけさせましょう。
    そうする事で、選手の中にも確固たる判断基準が出来上がります。
    自分で作り上げた判断基準なので、時には型にハマらずそれを破り、ピンチを脱する事もできるようになります。

    まとめ

    1、キーパーもチームの一員である
    ・キーパーを練習で孤立させすぎないように
    ・キーパーがリーダーシップを取れる雰囲気を練習から

    2、実践と基礎を大切に
    ・動きながらのテクニックを大切に
    ・自分で考えて動けるキーパーを

    キーパーを指導していると、試合でピンチを防ぐ姿を見ると、非常に嬉しい気持ちになります。
    また、サッカーのキーパーコーチでなくとも、キーパーの質が高くなると、試合のみならず練習の雰囲気も締まり、良いトレーニングを進められます。
    「キーパーは専門職だから」と敬遠せず、是非積極的に関わって頂きたいですし、今回紹介した心構えを持って指導にあたっていただけると幸いです。
    今皆さんが目にしているスタジアムを沸かす「ビッグセーブ」は偶然の産物ではありません。
    全ては育成の積み重ねです。

    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


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