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    サッカー育成年代でドリブルについて押さえておくべき指導とは


     最近、数あるサッカースクールの中でも、ドリブルスクールなど、サッカーのドリブルだけに特化したスクールが流行っています。
    また、「サッカー ドリブル」などのワードで動画を検索すると、ドリブルを紹介している映像はいくらでも見つかりますし、『ドリブルで○○人抜くまで終われない』といったような企画も人気があるようです。
     
    ドリブルで鮮やかに相手DFを抜き去り、チャンスを演出したり、そのままゴールを奪うのは、サッカーの中でも華のあるプレーですね。
    では、育成年代の指導では、どのようなことを押さえてドリブルの指導を行えば良いのでしょうか。

    サッカーにおけるドリブルの長所

    先程、サッカーのドリブルに特化したスクールが増えてきている、また、ドリブルの映像は人気があると紹介しましたが、ドリブルの良いところは何なのでしょうか。
     
    長所という言葉で表すと、攻撃において最も簡単なプレーであり、1人でもできる攻撃アクションということです。
    パスは出し手の他に受け手が存在しなくていけませんが、ドリブルは極端な話、1人でゴールまで完結することができます。

    さらに掘り下げて言いますと、目の前の相手さえ抜いてしまえば、簡単に数的優位を作り出せることです。
    もちろん、その抜くことが難しいのですが、こちら側の人数をかけずに、1人のドリブルで相手をはがして、数的優位を作り出せるリターンは大きいはずです。

    サッカーのドリブルの目的

    では、サッカーのドリブルの目的は何でしょうか?
    ドリブルに長所があることは理解できると思いますが、長所を発揮してもサッカーの試合に勝つことはできません。
    試合で勝つために長所を発揮するのですから、きちんとドリブルの目的を理解することが必要になってきます。

    サッカーのドリブルの目的
    ①突破する=シュートを打つため、ラストパスを送るため…
    ②相手を変化させる=一瞬でも数的優位を作り出すため、相手を引き付けるため…
    ③時間を作る=スペースに運び、ビルドアップするため、味方の上がりを待つため…
    大別すると以上になります。

    しかし、本当に大切なことは、シュートやパスなども含めて、たくさんある攻撃アクションの中から、状況に応じてパスかドリブルか、また、ドリブルなら今は何のドリブルなのかを、使い分ける判断力、それも瞬時に判断できる力が必要になってきます。

    ポゼッションにこそドリブルが必要

    現代サッカーは、スペースもなく時間もない中で、非常にスピーディに展開が進んでいきます。
    その中で、パス&コントロールの重要性、また、そのクオリティを上げることの必要性は言うまでもありません。
    そうなると、まるで反対意見かのように、「ドリブルは必要ないのですか?」という意見が聞こえます。
    そうではありません。

    サッカーは、「パスサッカーを目指すからドリブルはいらない」とか、「ドリブルサッカーだからパスは逃げているのと一緒」というような競技ではありません。
    見出しの通り、ポゼッションにこそドリブルが必要になってきます。
    パスだけのリズムは相手も対応しやすく、選択肢が狭まります。

    そこで、ドリブルの目的にも書きましたが、変化を生むことが大切になってきます。
    こちらのリズムや相手の陣形を変化させるのです。
    ほんの少し勇気をもって、ドリブルで運べるだけで、大きな変化を生むこともできるのです。
    ポゼッションで大切なことは、リズムとテンポです。それはパスだけではできないのです。

    サッカーで重宝されるドリブルのできる選手とは

    将来、どういうチームの、どんなサッカーにも対応しなくてはいけなくなる育成年代の選手たちです。
    育成年代の指導は、あくまでもサッカーの本質から外れてはいけないのです。
     
    サッカーにおいてドリブルは必要ですし、ドリブラーを育てることも絶対に必要です。
    但し、そのドリブルは状況を的確に判断する中でのドリブルであることが大切です。
    既述の通りのドリブルの目的を理解することや、刻一刻と状況が変わっていく試合の中で、選択肢を持ったドリブルができる選手を育てて行くことが育成年代の指導には必要なのです。

    さらに加えて言うと、ドリブルをしている選手に選択肢を持たせるためにも、周囲の味方選手のサポート(関わり)も要求していかなければなりません。
    指導者はそれを同時にしないといけませんので、ボールホルダー以外の周りの状況も観えていることが必須になってきます。

    まとめ

    1、サッカーのドリブルの長所=1人でできること
    2、サッカーのドリブルの目的=突破する、変化させる、時間を作る
    3、ポゼッションにこそドリブルが必要=突破だけではないドリブルの有効性
    4、サッカーに重宝されるドリブルのできる選手とは=状況判断の中でドリブルができる

     まとめの通り、ドリブルの長所や目的を理解し、サッカーの適切な状況の中で、必要なドリブルができるようになるには、指導者の力が必要です。
     ドリル練習と同じくらいに、ゲームの中で自然と良いドリブルが使い分けられる練習も積ませてあげましょう。

    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


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