技術理論
サッカードリブルがみるみる上達する5つのコツと練習方法
ドリブルといえばメッシやネイマールが天才的な技術をもっていることはみなさん承知のことかと思います。日本人選手でいえば乾や斎藤学がドリブラーとして名を馳せています。どうすればメッシやネイマールのようなドリブルができるのか?と子供達に質問された場合に、具体的なアドバイスに困ったことはありませんか?
そこで今回はサッカードリブルがみるみる上達する5つのコツと、ドリブルが上達するための練習方法を紹介します。
ジュニア育成年代の選手にとって、最初に覚えるべき技術がドリブルです。
蹴ったほうが楽に相手ゴールへ近づくことができるので、どうしても蹴りたい衝動にかられてしまいますが、蹴ってしまうと自分のボールが相手選手に奪われるリスクが生じてしまいます。そこで自分のボールを奪われずにドリブルで運ぶことが基本的には必要となるわけです。
ドリブルはサッカーにおいて、相手ゴールへ「運ぶ」手段として重要な技術といえます。
さらに、相手ディフェンダーと対峙した際の選択肢として、パスに逃げるのではなく、まずは相手ディフェンダーとの1対1の勝負に挑む、チャレンジすることが、今後のサッカー人生において大きな意義があります。
パスの技術はこれからいくらでも身に付けられますが、ドリブル技術は早ければ早い時期にこしたことはありません。
ドリブルが上達するためにはどのような練習をすればよいのでしょうか。
それにはまずドリブルが上達するコツを認識し、そのコツを練習することが近道といえます。それぞれの目的をしっかりと頭に入れ、練習に取り組むことが重要です。
ドリブル上達のコツは、
姿勢・ボールタッチの場所・ステップ・軸足の位置・ボールの置き所
の5点です。
以下ではそれぞれ詳しく紹介していきます。
ドリブルをする上で、足元の技術は当然必要ですが、姿勢も非常に重要な要素を含んでいます。ドリブルに限らず、速く走るためには姿勢良く走ることがポイントです。上体を前かがみにしてしまったり、後ろにそった状態では速く走ることはできません。また、ドリブルの姿勢としても、前かがみになってしまうと視野が狭まり、回りを見ることができません。このような意味でも正しい姿勢はドリブルを上達させるコツの一つといえます。
サッカーをはじめたばかりの選手にドリブルをさせてみると、つま先でボールを蹴る選手が多いことは知られています。ドリブルを上達させるコツとしてこのボールタッチの場所は非常に重要です。
ボールタッチの場所は足の甲のやや外側、薬指付近の柔らかい場所(アウトフロント)が適切な場所です。
足の内側だとスピードが出ず、足の硬い部分でタッチするとボールの跳ね返りが強すぎ、足元からボールが離れてしまいます。そこで薬指付近の柔らかい場所にボールを当てることで、ボールが足から離れることを防ぐわけです。そしてボールを蹴るのではなく、「グーッ」と押し出すイメージです。
アウトフロントにボールを当て、「グーッ」と押し出すことがドリブルを上達させるコツといえます。
サッカーのドリブルのコツはボールをアウトフロントで押し出すことです。
サッカー初心者は本能的にどうしてもボールを蹴ってしまいますが、ここではアウトフロントでしっかり押し出し、ボールが足から離れる時間をできる限り少なくすることを意識しましょう。インサイドにあてること、つま先にあてることが何故よくないのかをしっかり理解することで理解が深まります。
単調なドリブルでは相手ディフェンスを抜くことができません。
そこでドリブルを上達させるコツとして、ステップがあげられます。
ステップをふむようなドリブルをすることで、様々なフェイントを仕掛けることができ、次の足がすぐに出てくることで相手にボールを奪われることを回避することもできます。
ステップを磨く上では練習方法として、ラダーが多く用いられています。
ステップを上手くするためにおすすめな練習方法がラダーです。
ラダートレーニングでは、上手に正確にできることよりも、素早くリズムよくステップを踏むことを意識して取り組みます。とにかく次の足をできる限り素早く出せるようになってくると、ステップは自然に上達してきます。
ラダー練習では、ステップの上達が目的ですが、同時に姿勢も意識しながら練習することで正しいステップと姿勢を同時に身に付けることができます。
軸足とは、蹴り足の逆の足のことですが、この軸足の位置もドリブルを上達させる上で重要なコツといえます。
軸足が蹴り足に近すぎるとスピードが出ず、またステップやフェイントをかける際にも動きが小さくなり、相手ディフェンダーを騙すことができません。
逆に軸足が蹴り足から遠すぎても、次の1歩が出にくく、スムーズなドリブルができなくなります。
軸足は適切な位置におくことが重要です。
ドリブルが上達するコツであるボールの置き所とは、ドリブルで相手ディフェンダーと対峙した際の仕掛けの場面で必要になる技術です。
基本的には利き足側にボールを置きながら相手ディフェンダーとの間合いをはかり、ボールを動かしながらゆさぶります。
最大の目的はいつでもボールを自由に動かせる位置のボールを置き、実際に仕掛けた場合に相手ディフェンダーがフェイントにかからずについてきた場合に、やり直しができるか否かという点です。
ボールの置き所が正しい位置にあり、いつでもボールを自在に操れる技術があればボールを奪われることなく、有利な仕掛けができることになります。
サッカードリブルが上達するためのコツは、姿勢・ボールタッチの場所・ステップ・軸足の位置・ボールの置き所の5つです。
これらの基本的なコツをしっかり頭と体で覚えて、メッシやネイマールを目指してもらいたいと思います。