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    サッカーの技術を最大限発揮する育成年代の指導とは


    サッカーの技術とは一体、何を指すのでしょうか?
    スキルやテクニックなどの言い方はいくつかありますが、サッカーの技術をきちんと定義して、信念を持って指導、または練習できているでしょうか。

    今回は、サッカーの全体像や特性から考える個人が獲得すべき技術について考えていきましょう。
    特に今回はサッカーの4局面にみるオン・ザ・ボールの技術について書きたいと思います。

    サッカーの技術はなぜ必要か

    サッカーというスポーツの特性を考えた時にたくさんの要素がありますが、攻守が入り混じっておりその中で常に判断を素早く、連続して行わなくてはいけないというものがあります。
    そのため、チームの構成要員である個人は、自分が下した判断通りに、自在にプレーしたいのです。
    この時、ボールコントロール(この場合、止めるという意味のトラップだけではありません)がうまくできず、自分の判断した通りのボール操作、つまり、思った通りのプレーができなければ、ストレスを抱えてしまうことになり、サッカーは面白くありません。
    反対に思った通りのプレーができれば非常に楽しいスポーツとなります。
    だから、技術が必要になるのです。

    また、ボールコントロールに必要以上にストレスを抱えたり、おぼつかない場合はボールに集中しなくてはいけなくなるので、当然顔を上げることができずに周囲の状況を観ることができません。
    これは刻一刻と状況が変化していくサッカーでは致命的になります。

    サッカーの技術は何なのかを掘り下げる

    では、サッカーの技術は何なのかを掘り下げましょう。
    ここで注意したいのは、テクニックや技術、スキルなどの同じような言葉がありますが、言葉の定義に悩みすぎてサッカーの技術という本質を失わないことです。
    ずばり、サッカーの技術とは、攻守が連続しどんどん周囲の状況が変わっていく中で、その都度適切な判断をしてそれぞれの状況に合ったボール操作を発揮することです。

    つまり、戦術的な要素を含めて、正確な判断を伴った技を技術と言います。
    単純にボール操作がうまいだけでは、技術があるとは言い難いですが、この判断を伴う前に、前提条件として思い通りにボールを扱えることは非常に大切です。

    4つの技術の質を上げる

    サッカーの技術を細分化すると4つとは言えないかもしれませんが、ここでは大きく4つに分類して見ます。

    まずは『運ぶ』です。主にドリブルになりますが、スクリーンやターン、フェイントも含めます。
    次に、『飛ばす』です。キック、ヘディング、スローイン、GKのパンチングもそうですね。
    『受ける』はコントロール、キャッチングになり、最後に『奪う』にはドジングと言われるステップワークやタックル、ショルダーチャージが含まれます。

    これらの技術を、味方や相手がいる中で、正確に、素早く、力強く、タイミングよく行わなくてはいけません。

    サッカー育成年代の技術指導の留意点

    特に神経系の発達が盛んな育成年代では正確性が重要です。
    質の追求に限界はありません。
    フォームや形の美しさなどの運動パターンの習熟ではなく、あくまでも技術の質が大切です。

    また、個人差はありますが、10歳から13歳くらいまでは、即座の習得が可能なゴールデンエイジといわれる特異な時期がやってきます。
    この時期に、良いお手本が身近にあると、正しい技術の獲得に優位に働きます。
    留意点として、利き足だけではなく、苦手な足もきちんとトレーニングすることで、左右差なく、技術を伸ばすことができます。

    もちろん、最初は多くの成功体験を積ませるためにも、無理に利き足とは反対の足に挑戦することはありません。
    もう1つは、足でボールを扱うというサッカーの特性上、ほとんどの技術動作が片足になります。
    ですので、サッカー育成年代のトレーニングにおいては、コーディネーショントレーニングも同様に時間を割いて、練習していくと良いでしょう。

    サッカー技術指導の実際

    選手たちが自分なりのボール操作を身につけることを助ける、そして、質を追求することが大切です。

    まず、サッカーボール操作の構成要素を知ることは大切です。
    要は分解して選手に伝えてあげられるかということです。

    例えば、キックでしたら、ボールをよく観る、アプローチ、軸足の位置、つま先の方向…などです。
    これらの要素を時間軸に沿って観ると、構成要素も分かりやすくなります。
    時間軸とは、プレーの前、プレー中、プレーの後です。
    デモンストレーションでは一連の流れでやる方が分かりやすいです。

    また、なぜ、プレーの後も技術の時間軸に入れるかというと、技術をそれ単体で終わらせないようにするためです。
    最後に段階的な指導、練習を心がけましょう。
    技術の獲得の練習において、ドリル形式の練習が有効ですが、まずは、止まった状態からスタートし、次に動きながら、スピードを上げて、相手がいる中でなど、徐々に難易度を上げながら、選手ができる楽しさを感じられると良いでしょう。

    まとめ

    1、技術はなぜ必要か=思い通りにサッカーして楽しむため
    2、技術とは何なのか=判断を伴った適切なボール操作の発揮
    3、4つの技術の質を上げる=運ぶ、 飛ばす、受ける、奪うの質の追求
    4、育成年代の技術指導の留意点=左右差のない質とコーディネーションの重要性
    5、技術指導の実際=様々な角度から技術を整理し、段階的に指導する

    獲得した技術が戦術へと繋がっていくためにも、「周りを観る」「ボールに寄る」「パスをしたら動く」「ボールを奪いに行く」ということは、ぜひ習慣化しましょう。
    技術と戦術を結ぶ重要な要素です。

    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


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