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    少年サッカーの練習メニューを8つの負荷から考えよう!


    サッカーのゲームの中には、「ボール」「相手」「チームメイト」「ルール」「ストレス」「ゴール」「時間」「スペース」の8つの負荷があるとされています。
     11対11であっても、少年少女の行う8対8であっても、サッカーのゲームではこの全ての負荷を克服しながらプレーしなければなりません。
     サッカーはサッカーすることによって上達していきます。
     特に少年サッカーをする育成年代には、サッカーというゲームを通じて成長をさせるべきです。
     また、サッカーの練習をするというのは、練習メニューにこれらに8つの負荷が含まれていなければいけません。

    少年サッカーで練習メニューの考え方!

     ボールを1個持って、空いたスペースで1人でドリブルしているだけでは、サッカーをしていることにはなりませんね。
     また、2人でパスを交換しているだけでは、まだまだサッカーのゲームから離れた環境であると言わざるを得ません。
     4対4がサッカーのゲームの要素を含んだ最小単位ではないでしょうか。
     育成年代の少年たちは特にたくさんボールに触る必要があります。
     そういう意味では、3対3でも図形ができ、戦術的要素が含まれてきますが、テクニックのレベルが高くないと、攻守の切替ばかりが起こってしまう場合があります。
     ですので、4対4がバランスがいいのではないかと思います。
     オランダサッカー協会も推奨していますし、日本サッカー協会もクワトロゲームという練習メニューを指導者のライセンス講習会で紹介しています。
     もちろん、少年サッカーでゲームを推奨しているからと言って、ずっと同じ4対4をする訳ではありません。
     同じ4対4であっても、スペースの大きさを変えたり、ゴールの大きさや数、位置を変えたりすることによって、そこで選手から引き出されるプレーは変化していきます。
     それらをうまく活用することによって、本来、反復のしにくいゲームの中であっても、少年たちにプレーの反復を確保していくことができるのです。

    練習メニューの中の8つの負荷を考える

    少年サッカーの練習メニューを考える時に、8つの負荷が含まれているか、チェックしましょう。
     もちろん、毎回、全ての負荷が含まれている必要はありません。
     トレーニングの狙いによって、変化するのは当然です。
     それでは8つの負荷とは何か、考えてみたいと思います。
     ①ボール:練習メニューの中でボールを使用しているか?
          鬼ごっこなどのウォーミングアップでは使用しないかも知れませんね。
     ②相手:こちらのプレーを妨害する相手がいる中での練習なのか?
         パス&コントロールでは相手をつけないドリルが主流ですね。
     ③チームメイト:自分1人だけではなく、味方がいる中での練習か?
             相手だけではなく、味方を観る必要が出てきます。
     ④ゲームのルール:ルール設定があるのか?複雑すぎないか?
              タッチ数やスタートの位置はどうか?
     ⑤ゴール:攻撃方向は決まっているのか?数や位置はどうか?
          ゴールが最終目標です。そのゴールがどこにどんな形で、いくつあるのか?
     ⑥ストレス:緊張する中での練習か?
     ⑦時間:何秒以内にゴールする、奪う、などの時間設定があるか?
     ⑧スペース:限られたスペースでの設定か?
     ボールを使わずに、素走りをするようなウォーミングアップでは、この8つの負荷は1つも入りません。
     大人なら構わないかも知れませんが、少年サッカーではサッカーのゲームに入っている8つの負荷が1つも入らないのは、よくありません。
     少年たちが一生懸命にサッカーをしている間に、勝手にこの8つの負荷に鍛えられるような練習メニューを考えるのが指導者の役割です。

    練習メニューの構築で陥りやすいこと

    指導者が練習メニューを考える時に気をつけないといけないことは何でしょうか?
     それは、コーチが一生懸命になるあまりに、オーガナイズ(練習メニューの設定)に懲りすぎてしまい、練習メニューがサッカーの本質、サッカーそのものから離れてしまうことです。
     練習メニューのプランニングが終わったら、その中に8つの負荷がいくつ入っているか、そして、どのように入っているかを確認しましょう。
     例えば、ポゼッションというテーマで練習したい時に、ポゼッションにこだわり過ぎて、シュートに行けないような練習メニューはどうだろうか?ということです。
     しかし一方で、ゲームばかりをしていては、再現性が少なく、改善したい現象にアプローチすることが難しくなってしまいます。
     大切なのはテーマの追求です。
     目の前の改善したい少年たちを観ながら、バランスを取って行けるのが良い指導者の条件と言えるのではないでしょうか。

    まとめ

    1、少年サッカーで練習メニューの考え方!=4対4を活用し、ゲームでうまくなろう!
    2、練習メニューの中の8つの負荷を考える=8つの負荷で自然に少年を鍛える!
    3、練習メニューの構築で陥りやすいこと=サッカーの本質から離れず、テーマとのバランスをとろう!


    サッカーの楽しさは、状況に応じて自分で判断してプレーすることです。
     もちろん、その判断が的確にできるようになるためには、たくさんのゲームの経験や練習が必要です。
     ボールを操作するテクニックの向上、サッカーの戦術的な知識や理解も必要です。
     チームプレーであるサッカーでは、チームの約束事もプレーを選択するためには理解しておかなくてはいけません。
     少年サッカーではサッカーの楽しさを伝えましょう。
     指導者の工夫を練習メニューに入れて、子どもたちが自然とうまくなるように仕向けましょう。

    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


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