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    少年サッカーでトレーニングメニュー作成の際に抑えておきたい3つのポイント


    様々なきっかけで、少年サッカーの指導者となり、トレーニングを担当する方もいると思います。
    経験者だからサッカーのことは分かっていても、どのようにトレーニングしていけばわからないから、とりあえず自分が子供の頃に取り組んだメニューをする方も多いはずです。

    今はネットが発達し、情報に簡単にアクセスできます。
    シェアトレのように、たくさんの練習メニューが載っていて参考になる情報も増えました。
    それでも、そもそもどんな練習が良い練習なのかわからない、自分の中に明確な判断基準がなく、実際取り組んでいるトレーニングに効果があるか、不安な方も多いはずです。
    ましてや人数やレベル差もバラバラで、様々な事を考慮すると、トレーニングを回すだけでも大変ですよね。
    それに、ほとんどの指導者の方は別に本業を持ち、少年サッカーの指導者としての時間を確保するのも容易ではありません。
    自分の時間を割いて子供たちのサッカーに関わって頂いているみなさんには、頭が上がりません。

    きっとシェアトレをご覧いただいている皆さんは、サッカーに情熱を注いでいただいている指導者ばかりだと思います。
    今回はそんな皆さんに少しでもお力添えが出来ればと、少年サッカーのトレーニングメニューを組む際に抑えておきたいポイントを伝えられたらと思います。

    トレーニングの活動量を確保出来ていますか?

    現在、日本の少年サッカーでは8人制が推奨され、ほとんどの公式戦は8人制で行われています。
    その理由の一つとして、試合中の1人1人のボールタッチ数を増やすということが挙げられます。
    少年サッカーは育成年代ですから、育成を目的としている訳であり、子どもたちの成長を考えると、ボールはたくさん触った方が上手くなります。

    当然、少年サッカーのトレーニングにおいても同じ事が言えます。
    例えば、たった1本のシュートを打つために長い1列に並び順番待ちをするようなトレーニングは良いとは言い難いです。
    場所を増やしたり、違う役割(パス役など)を作る事で、待ち時間を出来るだけ作らないようにしましょう。
    もちろん、サッカーのトレーニングの内容によっては、選手に観察することも大切です。
    ただ、少年サッカーでは、とにかくたくさんプレーを繰り返し経験させる事は、より大切です。
    身をもって体験したことの方が身につくからです。

    そして、ルールも出来るだけシンプルに心がけましょう。
    ルールが複雑になり、説明が長すぎるとプレー機会を奪ってしまいますからね。

    トレーニングの難易度を適切に設定できていますか?

    少年サッカーでは、自信を持ってプレーしてもらうために、出来るだけたくさんの成功体験を積ませる事が大切です。
    プレーをより向上させる事がトレーニングの目的のはずですから、出来ればトレーニングの最後にはそのテーマがクリアできている事が理想です。
    ただ、少年サッカーとは言え、あまりにも簡単すぎるメニューを与えてしまうと、トレーニングによるプレーの向上ではなく、「トレーニングをこなす事」が目的になってしまいます。

    もちろん確かな技術を身につけるために、ある程度の反復は必要ですが、同じメニューの繰り返しになると、楽しくなくなり、トレーニングにしっかり向き合ってくれなくなります。
    やる気があり、常に高いレベルを目指している子どもなら、どんなトレーニングも真剣に取り組んでくれるのでしょうが、全ての子どもがそうではありません。

    子どもがトレーニングに熱中するためには、頑張れば手が届きそうなレベルを設定してあげる事です。
    チームの中で突出している子がいるのなら、新たにその子に課題を与えてあげても良いでしょう。
    そして、競争の要素をたくさん入れることも大切です。
    小さい頃からの積み重ねが、「負けず嫌い」を育てますからね。

    サッカーのトレーニングにリアリティはありますか?

    先に断っておきますが、全ての練習が常にリアリティがあり、試合の状況に近づけなければならないとは思いません。
    ただ、サッカーのトレーニングをしているわけですから、よりサッカーに近い状況でトレーニングすることも大切ですよね。

    試合に必要な要素は、目指すゴールがあり、邪魔する相手がいて、守るゴールがあることです。
    その要素を全て含んでいるのが試合です。
    しかし、ただ試合をこなしているだけでは伸ばしたい部分にフォーカスし、鍛える事が出来ません。
    サッカーのトレーニング全体を考えた時に、試合に必要な要素が含まれていない、いわゆる基礎練のような技術練習は、全体の2割程度で良いでしょう。
    もちろんあくまで目安ですから、「この日は苦手な足のキックを徹底しよう」という日がたまにあっても良いとは思います。

    練習の特性や目的を知り、目の前の子どもたちに合ったメニューを選んであげてください。
    その日のトレーニングメニューを作る時にどのような流れで作っていけば良いか、参考となる考えを載せていますので、ご覧ください。
    この場合でも、技術練習は最初のウォーミングアップだけです。
    トレーニングの流れとしては、ウォーミングアップ→トレーニング1→トレーニング2→ゲーム形式ですが、まずゲーム形式でどのようなプレーをさせたいかをテーマから逆算し、組み立てる事で、よりテーマを意識したメニューになると思います。

    今回なら、トレーニング1は、1対1のシュート練習、トレーニング2では3対3のシュートゲームを組んでいます。
    少しずつ実戦に近づけるイメージです。
    ただ、この方法はあくまでも参考です。
    メニューは組んでいても、トレーニング中にしっくり来ない場合は、途中でメニューを変えたり、先にゲームをやってしまうのもありですね。

    まとめ

    3つのポイントを簡単にまとめます。

    1、一人一人の活動量を確保できているか
    2、目の前の子どもたちに合ったトレーニングメニューか
    3、目的があり、試合で活きるトレーニングメニューか

    以上3つのポイントを意識する事で、トレーニングの質は上がると思います。
    いきなり自分でメニューを作るのが難しければ、ぜひシェアトレに載っているメニューを参考にして下さい。

    サッカーは、戦術はありますが、ピッチ内では自分で決断しなければならない場面が必ずあります。
    選手が自分で判断しなければ解決できないメニューであれば、なお良いでしょう。
    少年サッカーの段階から自分で「決断」する癖を、トレーニングでつけさせたいものです。

    最後に、トレーニングメニューが子どもたちに適しているかを判断する大切な要素をお伝えします。
    それは子どもたちが「楽しめているか」です。

    今回お伝えした3つのポイントを抑えておけば、きっと子どもたちは楽しんでくれると思います。
    みなさんで力を合わせ、日本を「サッカー小僧」で埋め尽くしましょう!
    それと、もし良いトレーニングメニューが作り出せたら、こっそりシェアトレにアップしてくださいね。

    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


    現場で使える指導案はこちらから!

    \ 実際に現場で活躍している指導者の方々が作成した1日の練習メニューや指導案を、よりスムーズに確認することが可能になりました! /


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