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    サッカーの練習メニューを初心者の視点から組み立てる


    サッカーを始めた頃は誰でも初心者です。
    サッカーをいつ、何歳ごろから始めたかによっては初心者の対応や練習メニューはアプローチが変わってきますね 。
    今回はサッカーの初心者という角度から練習メニューの構成や考え方を探りたいと思います。

    サッカーの初心者はどんな練習メニューをこなすのが良いか?

    ひとくちに初心者と言っても、年代別に対応は変わってきます。
    どの時期にサッカーを始めたのかで順に考えていきましょう。
    まず、キッズ年代や小学生低学年では、そのほとんどが初心者となるので、特別な対応は必要ありません。
    この年代に合った練習をすること、つまり、テクニックの習得が初心者にとっての練習にもなります。
    後述しますが、楽しくドリルワークをこなすことが初心者のテクニック習得の最適解になります。
    では、中学年や高学年ではどうでしょうか。
    この年代からは初心者ははっきりとそれと分かってしまいます。
    しかし、サッカーが好きで始めた子供たちですから、何とかしてあげたいですね。
    ここから学年やカテゴリーが上がれば上がるほど、初心者は目立ちやすくなります。

    初心者の練習メニューとしては、テクニックの習得が1番です。

    1人1個のボール、多くても2人で1個のボールで、常にボールを触っているようにしましょう。
    これは初心者の年齢に関係なく必要な練習です。
    これ以降はどのように考えて初心者の練習を構築するかを考えます。

    サッカー初心者の練習に重要な成功体験と遊び

    サッカーをしているキッズ年代や低学年、また、中学年以上の経験者に混ざる初心者にとって、練習の中での成功体験は非常に重要です。
    簡単な練習でも、初心者には頑張ればできることだけで良いので、成功体験を積み重ねてあげることです。
    そういう練習を繰り返すことで初心者も自信がつき、さらにサッカー、練習に打ち込むようになるでしょう。
    そして、少しずつ練習の難易度を上げて、初心者が周囲に追いつけるのが理想です。
    ただ、年齢層が低い場合はいくら練習が成功してもそこに遊びの要素がないと楽しくありません。
    それでは初心者は特に長続きしません。
    簡単なことの中にも工夫をして、テクニック獲得のための練習が楽しくなるようにしてあげましょう。

    初心者のグループには複数の指導者が関わる

    サッカーは練習に多くの人数が参加するスポーツの一つです。
    その中に大きくレベルの異なる初心者がいる場合、複数の指導者で練習にあたりましょう。
    そこからメインで練習を進める人、常に初心者について練習をサポートする人とに分かれて指導にあたります。
    初心者を担当する指導者はできるだけメインの指導から離れないようにしながらも、初心者ができる練習内容に調整してあげます。
    そうすることで指導者も、初心者も余計なストレスを抱えずに練習ができます。
    これはサッカーの初心者の練習メニューを構築することと同じくらい大切にしたいですね。

    サッカー初心者を育くむグルーピングの重要性

     先ほど、初心者(グループ)には別の指導者がつく利便性を伝えました。
    ただ、サッカーである以上、ゲームの時は手取り足取り初心者につくのは難しくなります。
    そういう時は初心者を含めて、チーム(グループ)のメンバーを工夫しましょう。
    簡単に言うと、両チームが対戦した時に戦力が均等になるようにメンバー分けすることです。
    選手に自由にメンバーを決めさせた場合、特に年齢が低くなると、初心者と同じチームにならないように画策します。
    (これはこれで子どもの勝ちたい気持ちの表れでもあるのですが)
    初心者同士が同じチームにかたまらないことはもちろん、ゲームが白熱するような仕掛けをグルーピングで指導者が作ります。
    また、いつも均衡した試合展開にならなくても、経験者が初心者を助けたりして、チームの和が強くなることも期待できます。
    これも先ほどと同じく、練習メニューの構築と同様に初心者には大切なことです。

    育成年代にも必要な初心者コースの考え方

    育成年代では発育発達の個人差が大きいので、可能な限りレベルに応じたチーム分けが必要です。
    その中にサッカー初心者コースといったように、年齢に関係なく、初心者だけが楽しく上達するクラスがあるべきです。
    もちろん、7歳と12歳の初心者では体格に開きがあるので、難しい部分もあるかも知れません。
    しかし、個人練習は可能です。ルールを工夫をすれば、試合だってできます。
    例えば、学年が下の子のボールを奪うのは禁止、あるいは、下の学年の選手はボールを受けてから5秒間はボールを奪われないなどです。
    サッカーはサッカーですので、尊重すべきルールや変更できない点はあります。
    でも、初心者なら初心者なりにサッカーの本質を追求し、楽しめるのです。

    中高生からサッカーを始めた初心者の練習メニュー

    あまり多い例があることではありませんが、中には中学や高校への進学を機にサッカーを始める選手もいるでしょう。
    他の選手は経験者が多い中、そういった初心者はどんな練習をして追いつけば良いでしょうか。
    基本的には小学生の初心者と大差はありません。
    やはり、根気よく個人練習に努めることです。
    そして、小学生以上の頭の理解力を生かして、理論からサッカーを学ぶことです。
    特に個人戦術やグループ戦術は必要になる年代です。
    初心者であっても、その点では早く追いつくことができるでしょう。

    まとめ

    1.サッカーの初心者はどんな練習メニューをこなすのが良いか? =テクニックです!
    2.サッカー初心者の練習に重要な成功体験と遊び=遊びを通じて成功体験を積ませて自信を持たせよう!
    3.初心者のグループには複数の指導者が関わる=初心者担当のコーチをつけよう!
    4.サッカー初心者を育くむグルーピングの重要性=初心者を活かすグルーピングを!
    5.育成年代にも必要な初心者コースの考え方=年齢を超えた初心者コースを!
    6.中高生からサッカーを始めた初心者の練習メニュー=中学生・高校生もテクニックの習得。そして、理論からサッカー理解ができるように!


    初心者であっても、サッカーの練習で最初に目指すべきはテクニックの習得です。
    もちろん、サイズの大きさや足の速さを活かしてサッカーもできますが、それでは頭打ちが早くなります。
    初心者であってもサッカーを末長く続けるには、やはり、テクニックの習得が最優先です。


    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


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