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    サッカーのドリブルを様々な工夫を凝らして徹底的に練習しよう


    サッカーのドリブルを様々な工夫を凝らして徹底的に練習しよう

    ワールドカップ2018も予選ラウンドが終了し、ベスト8が出そろいました。残念ながら、日本代表はノックアウトステージの1回戦で敗退してしまいましたが、今大会は乾選手、原口選手などのドリブルを得意とする選手の活躍が目立ちました。日本代表以外にも色々なタイプのドリブルを長所とする選手がいます。敗退しましたがアルゼンチンのメッシ、勢いに乗っているブラジル・ネイマール、スピードスターのフランス・キリアン エムバペなど。
    今回のコラムでは、国のスターにまでなれるように、色々な工夫を凝らして、徹底的にドリブルの練習方法にこだわってみたいと思います。

    サッカードリブル練習「マーカーの工夫」

    サッカーのドリブルを練習をする時に、真っ先に思い浮かぶのがマーカーや三角コーンを並べて、それをジグザグにドリブルしていく、というものではないでしょうか。パスやシュートの練習では1人で行うにしても、それなりにスペースやカベなどの施設が必要です。その点、ドリブルの練習は1人でできます。
    その時にリアリティを出すのです。
    よくあるのがマーカーコーンを等間隔に真っ直ぐに並べるパターンです。今回は真っ直ぐ並べる、いびつに並べる等の並べ方は割愛します。ドリブルの練習で、マーカー使用時の効果的な工夫として紹介したいのは、マーカーをスパイクに換えることです。しかも、左右のスパイクを相手DFに見立てて置くことで、視覚的に少しでもリアリティが出ますし、相手の両足の幅という実戦的な感覚も身に付きます。股抜きのドリブル練習にもなります。古くて捨ててしまうようなスパイクをコツコツと集めてはいかがでしょうか。もしも、それが用意できない場合は、三角コーンを立てるのではなく、横に倒して、相手DFの幅を想定する、または、古タイヤでも良いでしょう。特に古タイヤは弾性があるので、ドリブルが失敗した時のリカバーにもリアリティが増すでしょう。

    サッカードリブル練習「ボールの工夫」

    次はボールの工夫です。
    ここでは便利なアイテムを活用しましょう。まずは、3号球や2号球など小さいボールを使ってドリブル練習することで、いつもとは違った感覚で刺激を受けることができます。テニスボールや野球のボールも活用できますね。中にはゴム製で弾力が非常に強いリフティングボールのようなものもあります。また、ボールの中にわざと中心をずらして重りを入れて、回転が不規則になるボールもあります。さらには、TVゲームのスーパーマリオに出てくる「トゲゾー」のように、ボールの表面にツノがついているボールもあります。筆者は実際に使用したことがありますが、ドリブルをしている自分でも予測がつかないので、反射、認知から、それを実行に移す作業が鍛えられます。シンプルに普通のボールを2個使用して、ドリブル練習を行うのも面白いですね。
    ただ、ここで気を付けないといけないことは、最終的にはサッカーの試合で使用するボールで自分のテクニックを発揮できることが大切です。ですので、特殊なボールを使用することで鍛えられる部分は何かを理解し、そこにスポットを当ててドリブル練習をしている自覚を持ちましょう。そして、そこで鍛えられた部分、例えば、繊細なタッチや不測の事態に対応する反射などを実際のゲームで出せるようにしましょう。

    サッカードリブル練習「対人の工夫」

    最後に、より実戦的なドリブル練習として、相手を付けた練習での工夫を紹介します。
    最終的に、サッカーのドリブルはゲームの中、つまり、相手のいる中で発揮できなくてはいけません。そういう意味では動く人を相手にドリブル練習をする必要が出てきます。の際の工夫として、後述する成功と失敗のバランスがありますが、ドリブルする攻撃側が簡単にプレーを成功させるようであれば(この場合、対人なので突破)、単純にDFを2人に増やし、1vs2にしましょう。また、それで失敗が増えた場合は、DF側の2人に手をつながせて対人させてみてください。攻守ともに違った難易度ができ、ドリブル練習として有効になります。

    ドリブル練習の留意点

    サッカーのドリブル練習に関わらず、トレーニングの原則を守って、ドリブル練習に工夫を凝らしましょう。いくら良いアイデアであっても、ドリブル練習をする選手にとって、難しすぎると、つまらないものになってしまいます。あくまでもドリブル練習をする選手が飽きないように、少しずつハードルを上げていくのがベストです。これを漸進性の原則と言いますが、特に育成年代では大切な考え方ではないでしょうか。また、先に少しだけ触れましたが、成功と失敗のバランスにも関わってきます。同じように面白い工夫をしていても、失敗ばかりですと、結局、全体像が分からなくなってしまいます。つまり、このドリブル練習をすれば、試合でこんなことができるのでは?というのが感じにくくなってしまいます。特に低学年は言葉ではイメージしにくい年代ですので、少し成功が多いくらいのバランス配分が良いのではないでしょうか。このさじ加減は指導者の腕の見せどころであり、普段からどれだけ真剣に目の前の選手に向き合っているかが問われることになるでしょう。

    まとめ

    1.サッカードリブル練習「マーカーの工夫」=マーカーの換わりに古いスパイク!
    2.サッカードリブル練習「ボールの工夫」=色々な種類のボールを使用!
    3.サッカードリブル練習「対人の工夫」=DFに手をつながせてみる!
    4.ドリブル練習の留意点=漸進性の原則を理解+成功と失敗のバランスを大切に!

    今回はサッカーのドリブル練習の際にできる工夫を紹介し、いつもの練習をより効果的に行ってもらおうという趣旨でした。ここに挙げている工夫はほんの一部にすぎないと思います。ぜひ、指導者、選手の皆さん自身がトレーニングを繰り返す中で、良い工夫、アイデアを作り出してください。それがクリエイティブでたくましい選手を育てることになると思います。

    執筆者

    シェアトレ運営部

    シェアトレを運営している筑波大学のメンバーです。日々指導者のために勉強中です


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