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    【サッカー技術編・ドリブル】ドリブルの基礎技術は3種類!気をつけるポイントとは?


    オーストラリアのナショナルプレミアリーグ(プロリーグのすぐ下に属するリーグ)のU18で監督をしている大野元春さんにサッカーのドリブルについて伺いました。

    ドリブルの基礎技術は3種類

    昨シーズンはU15のチームで指導していたのですが、オーストラリアで指導をしていると改めて日本の子供たちの技術の高さを感じさせられます。
    最初は漠然とそう感じていたのですが、その原因を探っていく過程で基礎技術について改めて考えさせられました。
    今日はその中でも「ドリブル」について少し考えてみたいと思います。

    ドリブルの種類は主に以下の3種類に分けられます。
    ・抜くドリブル
    ・運ぶドリブル
    ・キープするためのドリブル

    失敗を恐れないメンタリティーも重要「抜くドリブル」

    「抜くドリブル」というのは、メッシやクリスティアーノ・ロナウドのようにフェイントなどを使いディフェンダーをそのまま抜き去っていくドリブルです。おそらくほとんどの人がドリブルと言うと、かっこいいフェイントやスピードのあるドリブルを想像するのではないでしょうか。
    昔から日本代表選手がよく言う「個の力」というのは、この「抜くドリブル」スキルを指すことが多いでしょう。日本が世界で勝てない理由がそこにあるかは一旦置いておいて、海外のFWと日本のFWではそこに大きな差があることは間違いないでしょう。
    この「抜くドリブル」は、相手が構えているところに勝負を仕掛けるため、成功率が低くなります。そのため、いつ、どの状況で仕掛けるかも大きなポイントになります。
    また、相手を抜くための技術(フェイントなど)はもちろんですが、失敗を恐れないメンタリティーも重要になっていきます。日本の場合は国民性として完璧を求める傾向があるため、失敗に寛容ではなく、その結果、選手が責任を負うようなプレーを避けるという点が、技術が高いのに「個の力が足りない」と思わせてしまうように思います。

    正確性が求められる「運ぶドリブル」

    次に「運ぶドリブル」は、主に相手DFのプレッシャーを受けていない状態で行うことになるので、正確性が求められます。
    運ぶドリブルでよく見られるのは、ボールを運んだまま少しずつスピードに乗っていき、気づかないうちに相手DFを「抜くドリブル」に切り替わってしまうことです。「運ぶドリブル」をしているときは、味方はカウンターの準備をしていないことが多いので、その流れでボールを失うと非常に危険な状況になります。
    そのため、「運ぶドリブル」ではボールを前に正確に運んでいく技術と共に、相手DFに近づきすぎる前に「止まる技術」が必要とされます。

    なんのためのキープかを考える「キープするためのドリブル」

    最後に、「キープするためのドリブル」ですが、これはボールを保持した際に相手のプレッシャーを受けている状況などで、リスクを犯して相手を抜きに行くのではなく、ボールを相手に奪われないようにするためのドリブルです。
    他に選択肢がない状況で、味方のために時間とスペースを作るために、いかにボールを奪われないようにするかがポイントです。
    ドリブルというと、つい前や横などにボールを動かしていくことのように考えてしまいますが、ボールをなるべく動かさないで身体を使ってボールをキーブすることもこの「キープするためのドリブル」の一つです。
    技術が高く、状況判断がよくない選手だと、自ら「キープせざるをえない」状況を作ってしまい、そこでうまくキープをして、場合によってはチャンスを作り出すことがグラスルーツレベルだとよく見られます。
    「キープするドリブル」技術は非常に重要なのですが、どうしてそういう状況になったのかを見落とさないことが大事でしょう。
    また、「キープするドリブル」でよくある間違いは、なんのためにキープしているのかを忘れてしまうことです。
    特に練習で「キープするドリブル」をテーマにすると相手からボールを守ることに集中してしまいがちですが、いくら相手DFがボールを取れなくても、ターンをたくさんしたり、ボールをいろんな方向に動かしていると、味方がいつまで経ってもパスを受けられません。
    なんのためにキープしているのかを忘れないことが重要です。

    以上が一般的に言われている3種類のドリブルになります。
    人や国によっては、もっと細かく分けることもあるかもしれませんが、大事なことは自分の中で自分なりの基準を持つことだと思います。
    いつ、どんな状況で、どのようにプレーしてほしいかを考えると自分のサッカーに必要なドリブルが見えてくるでしょう。

    是非みなさんも改めてドリブルについて考えてみてはいかがでしょうか。

    執筆者

    大野元春

    1987年生まれ、千葉県八街市出身。イングランドでコーチングライセンスを取得した後、現在はオーストラリアのナショナルプレミアリーグのMonaro Panthers FCでU18の監督を務める。オーストラリアサッカー協会Bライセンス取得中。http://blog.mottofoot.com
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