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技術理論(ページ2)
技術理論記事一覧
現代サッカーでの1対1の再考 本当に「個の力」は必要か?
日本と世界のトップレベルとの差の話になると必ず挙げられるのが「個の力」です。
代表選手などがどういった意味合いで使っているかは定かではありませんが、「個の力」と言うと「1対1の強さ」を意味すると考えるのが普通かと思います。
それでは、「1対1の強さ」とはどういったことでしょうか?
攻撃であれば、ドリブルなどで状況を打破する能力。守備であれば、相手からボールを奪い取る能力。などがあげられます。
そして、そういった議論が行われていると指導レベルの問題として、「攻撃時に1対1で仕掛けることをもっと奨励するべきだ」、「守備時にもっと積極的にボールを奪いに行かせるべきだ」といったことが挙げられます。
しかし、ここオーストラリアでは、まさに日本とは逆に選手はどんどんドリブルで仕掛け、守備では抜かれることを恐れずに積極的にボールを奪いにいきます。
その結果、ディフェンスのレベルが低くなり、アタッカーは低いレベルのディフェンダーを相手にしか抜けなくなってしまっています。
私はオーストラリアの育成レベルでの一番の問題は「ディフェンスの質の低さ」だと考えており、実際に日本で指導していた際は「1対1のディフェンスでも、奪えるときは積極的に奪いにいけ」と言っていたのですが、オーストラリアでは「飛び込むな」という指導に変わりました。
そんな、日本とオーストラリアで大きく違いのある1対1の考え方について、私なりの考えを紹介させていただきます。
ちなみに、今回はあくまで現在担当しているU18、および去年指導していたU15のカテゴリーの選手についての話とご理解ください。
低学年のサッカーを発育発達の観点をメインに考察する重要性
近年、オリンピックなど世界的に活躍する日本人選手が多く現れるようになってきました。
そんなアスリートを振り返った時に、競技を開始する年齢が話題になったりもします。
サッカーでは何歳から本格的に取り組めば良いのでしょうか。
また、どのように取り組めば良いのでしょうか。
今回はサッカーに出会うことが多い年代である低学年にスポットを当てていきます。
少年サッカー上達のために指導者がすべきこととは?
少年サッカーの指導をしていて、「言ってる事が伝わらない」「子どもたちも改善点は分かっているはずなのに、なかなか変わらない」という経験はありませんか?
試合が終わった後に、「今の試合で良くなかったところは?」と質問すると、期待通りの答えを返してくれる事もあります。
「わかっているのなら、最初からやってくれよ」と嘆く事もあったり…
自分のトレーニングメニューがいけないのか、それとも関わり方が良くないのかと、なかなか子どもたちのサッカーの上達が実感出来ず、指導者の悩みは尽きません。
今回はそんな悩める指導者の皆さんのために、子どもたちのサッカーを上達させるためのポイントを紹介したいと思います。
サッカーの基礎練習メニューを育成年代の視点から考える!
サッカーの基礎・基本は大切です。
もちろんサッカーだけではありません。
スポーツや勉強など何でも基礎と言われるものは重要になってきます。
しかし、指導者がサッカーの全体像をおさえておくのは必須になります。
でなければ、サッカーが上手い選手になっても良いサッカー選手にはなれません。
【ジュニアサッカーでの体の使い方】様々なシチュエーションを考える
サッカーの育成年代において、トレーニングマッチや地区大会などでお互いの技術力は拮抗しているにも関わらず、体の使い方の違いで敗れた経験をした方も多いと思います。
その場合、少なからず選手自身も「何がちがうんだろう?」「何かが違う」と体で感じ取っているはずです。
そこで今回はジュニアサッカー技術理論として、様々なシチュエーションでの体の使い方をご紹介していきます!
現代サッカーのトレーニング理論では基礎練習が時代遅れ?
日本の国民性として何事においても基礎を大事にする傾向があります。
一般企業であれば、新入社員は雑務をこなしながら実務に必要なことを学び、スポーツの世界であれば、野球の素振り、バスケットボールのボールハンドリングなど全体練習に参加できるようになるまでに多くの基礎練習をこなすことが当たり前でした。
サッカーでも小学生や中学高校の下級生は、走り込みや声出し、2人組でのパス練習、コーンを置いたドリブル練習など多くの基礎練習をこなすことが日常でした。
しかし、時代とともに練習方法も進化し、非合理的な練習は排除され、最新のコーチング理論に基づいた指導が行われるようになってきました。
その結果、特にここオーストラリアでは基礎練習自体が非合理的だとみなされ敬遠されつつあります。
そこで今回は現代のコーチング理論と照らし合わせつつ、基礎練習の在り方について考えてみたいと思います。
ちなみに今回は、二人組のパス交換、コーンを置いたドリブル、ワンツーからのシュート練習などの判断を必要としない、ある一つの動作にのみフォーカスを当てた練習を「基礎練習」と定義させていただきます。
サッカーの技術を最大限発揮する育成年代の指導とは
サッカーの技術とは一体、何を指すのでしょうか?
スキルやテクニックなどの言い方はいくつかありますが、サッカーの技術をきちんと定義して、信念を持って指導、または練習できているでしょうか。
今回は、サッカーの全体像や特性から考える個人が獲得すべき技術について考えていきましょう。
特に今回はサッカーの4局面にみるオン・ザ・ボールの技術について書きたいと思います。
ラダートレーニングをサッカーの指導現場で活かすには
ロープやプラスティックの素材でできたハシゴ型のトレーニング器具をご存知でしょうか。
最近では特に珍しい道具ではなくなってきたと思います。
サッカーだけではなく、陸上や他のスポーツのトレーニングでも活用されるのもよく見受けられるようになってきました。
では、先走った情報だけを頼りに、サッカーにおいて、なんとなくトレーニングしていないでしょうか。
サッカー低学年のうちに必要な将来のための基礎練習
全日本少年サッカー大会の予選も終わり、各地区代表が出そろい、いよいよ本戦が始まる季節になってきました。
そこに出場できる選手は一握りであり、どのような練習をすればその一握りに入れるのかとても興味がありますよね。
誰しも最初から上手な選手はいるはずはなく、スタートは皆一緒です。
選手達にとっては、サッカーを始める最初に出会う指導者は、本当に今後を左右するといっても過言ではない存在と言えます。
そこで今回は低学年のうちに必要な将来のための基礎練習をご紹介していきたいと思います。
サッカー育成年代でドリブルについて押さえておくべき指導とは
最近、数あるサッカースクールの中でも、ドリブルスクールなど、サッカーのドリブルだけに特化したスクールが流行っています。
また、「サッカー ドリブル」などのワードで動画を検索すると、ドリブルを紹介している映像はいくらでも見つかりますし、『ドリブルで○○人抜くまで終われない』といったような企画も人気があるようです。
ドリブルで鮮やかに相手DFを抜き去り、チャンスを演出したり、そのままゴールを奪うのは、サッカーの中でも華のあるプレーですね。
では、育成年代の指導では、どのようなことを押さえてドリブルの指導を行えば良いのでしょうか。
サッカーのヘディングにおける育成年代の安全性とヘディングの必要性
サッカーのヘディングは、キックやコントロールといった技術の1つであり、守備のタックルやマークなどと同様に、育成年代から学ぶ重要な技術の1つです。
ところが、近年、特に育成年代のヘディングに関して、色々な意見が出ています。
ここでしっかりと整理しておきましょう。
キーパー練習でGKコーチなしのマネージメント方法
サッカーとは10人のフィールドプレーヤーと1人のゴールキーパーで試合を行います。
フィールドプレーヤーには主にDF、MF、FWの3つの異なるポジションがありますが、その役割はチームや戦術によって異なり、その境界線は曖昧なものです。
しかし、ゴールキーパーは唯一手でボールが扱えるという特権が与えられており、ルールの上でも他の選手と区別する必要があります。
その結果、セービングなどの技術的は部分はもちろんのこと、フィジカル的要素も他のフィールドプレーヤーとは運動量や走りの質も異なり、求められる練習も大きく異なります。ということは、ゴールキーパーの指導をするには専門的な知識、経験が必要です。
しかしながら、GKコーチ不足や予算の問題で、GKコーチがいないチームも珍しくありません。
今日はゴールキーパー未経験のサッカーコーチとしての立場から見た、練習におけるゴールキーパーのマネージメントについて考えてみたいと思います。
サッカー得点王だけが知っている!?ゴールを決めるために意識する3つのポイント【動画付き!】
サッカーは世界で最も人気の高いスポーツと言われています。
その理由にゴール前の攻防、ゴールが決まった瞬間の喜びがあると思います。
サッカーというスポーツを競技特性から考えてみてください。
11人のチームからなる22人が約105メートル×68メートルの長方形のピッチで一つのボールを奪い合い、互いが自分のゴールを守りながら、相手ゴールを目指します。
ボールに触れられるのは、キーパーなど特殊のポジション、状況を除いては、基本的に足のみです。
シュートまでいくことも簡単ではありませんが、その先には手を使えるキーパーもいます。
普段移動に用いる足を使ってボールを運び、邪魔をする相手をかわさなければなりません。
サッカーは本当にゴールの決まりにくいスポーツです。
だから、サッカーの試合でゴールを決めた選手は全身で喜びを表現するし、サポーターは熱狂に沸きますよね。
そこで一つの疑問が出てきます。
ゴールを決めることが難しいといわれているサッカーで、いとも簡単にゴールを決めてしまうような選手がいると思いますが、それはなぜでしょうか?
今回はそんな、「いとも簡単に」決めてしまうゴールに何か法則を見出し、ドリブルやキックには自信があるのに、ゴールを決められない選手、そしてそれに悩む指導者へ向けた、3つのポイントを考えていきます。
特に、カテゴリー、レベルが上がるにつれて、ゴールが決められなくなった選手は必見です!
サッカーのシュート練習、メニューを作る際に抑えておきたい3つのポイントとは?
「決定力不足」サッカー関係者であれば誰もが耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。
圧倒的に攻めているのにも関わらず、点が取れずに相手の一発のカウンターに沈むという事も良くある話です。
サッカーはゴールが決まりにくく、ジャイアントキリング(格下が格上を倒す)が起きやすいスポーツと言われています。
なので、育成年代に関わらず、決定力不足についてはは、プロの世界でも良く取り上げられています。
「ゴールはお金で買える」とも言われ、得点力の不足は、優秀なストライカーを雇う事で、解決出来るとも言われています。
さすがプロの世界、、、
しかし、育成年代においては、そうも言えないですよね。
セレクションで選手を集めるクラブであればまだしも、基本的に選手育成の段階ですから、トレーニングによって問題を解決しなければならないですよね。
今回はそんな育成年代の決定力不足解消へ向けた、サッカーのシュート練習を構築する際の3つのポイントについて考えていきましょう。
【サッカーポジション編・ディフェンス】オフェンス向上のために重要なディフェンス技術の向上!
サッカーにおけるジュニア世代の練習ではディフェンス技術よりオフェンス技術がの方が重要であり、練習もオフェンスの割合が高くなります。実際に、個人技術に特化したクラブではディフェンス練習は一切行わないようなクラブもあります。
私自身もその考えには賛同の立場でした。
ここオーストラリアのサッカー協会の指針でも、「技術習得フェーズ」と呼ばれるU13以下の年代までは守備練習は行わず、ゲームスタイル導入フェーズと呼ばれるU14-U16の年代から攻撃と守備が3:2の割合で行われます。ただ現場レベルで言うと守備練習の割合はもっと低いように感じられます。
昨年指導したU15のチームでは、2/3以上の選手が「ドリブルが得意」だと主張しており、実際に練習や試合中にドリブルで抜くシーンをよく目にしました。
これはオーストラリアサッカー協会の指導方針の結果でしょうか?残念ながらそうではありません。
ディフェンスのレベルが低いため、少しボールを扱えれば簡単にディフェンダーを抜けてしまうため、選手がドリブルが上手いと勘違いをしてしまうのです。
これはもっと高いレベルでも同様のことが言えるでしょう。攻撃側のスキルが上がると共に守備側のスキルが上がっていかないとどこかで勘違いが生まれる、もしくは技術を持て余してしまう事態になります。